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ジェイムズ・ディッキー「救い出される」

全体として冒険ものの起承転結がある内容で面白かったですが、特に冒頭のシーンが大好きです。 漠然と中年男性4人が人生に変化や転機を求めて惰性の毎日から逃れるために川下りへ出かける話だと捉えていましたが、バーで計画を練りながら広げられた地図の描写が大変素敵でした。 4人のジョッキでやっとのこと固定されて一望できる川(地図の上ではただの線)がどのように現実に差し迫ってくるのかという想像を駆り立てられるイマジナティブな出だしに虜になりました 。2人1組のカヌー操縦の組み合わせによる困難、それぞれが何を目的として参... Read More

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日日是好日 -「お茶」が教えてくれた15のしあわせー

私は「お茶」「茶道」のことはまったく知らない素人ですが、肩肘張らずに気軽に読めました。飾りすぎないやさしい言葉とテンポで語られる、著者と茶道のエピソードがすっと入ってきます。 この本は、茶道を通じて、「今すぐにはわからないことがある。でも、長い人生のいつかの瞬間に、わかることがある。だから、長い目で見て、焦らず今できることに集中して生きていくことが大切」ということを教えてくれます。 過ぎてしまったことや、先の見通せない将来を考えてくよくよ悩んでしまいがちな私には、とても心強いメッセージでした。 この本のも... Read More

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太宰治の『正義と微笑』

私が1番好きな小説は太宰治著の『正義と微笑』です。この作品は、日記形式の本です。主人公はまだ学生で、学生の毎日の日記を読むような小説です。これは実際に存在した人の日記をもとにしているようです。 この小説の面白い点は、主人公がどこまでもストイックであるという点です。みなさんは、どのくらいストイックでしょうか。なかなか、1つのことをずっと忍耐力を持って取り組むことは難しいですよね。この小説は、そんなストイックに物事に取り組む学生の日記を読むことができる小説です。 主人公は、役者を目指す学生です。役者を目指... Read More

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ポップだけど奥深い!村上春樹「ノルウェイの森」

村上春樹、そして「ノルウェイの森」を全く知らないという方はほぼいらっしゃらないと思います。 毎年ノーベル文学賞の話題が出ると名前が出てくる村上春樹さん、そして、「ノルウェイの森」は、発行総数1000万部を超えた「怪物」ともいえる名作小説です。 物語の時代は1960年代末、学生闘争が色濃い時代でありながら、主人公の「ワタナベ」が出会う数々の人物、事象、そしてそれらに対する鋭い洞察は普遍的な通用性を持ち、21世紀に突入して久しい現代でも根強い人気を誇っています。 作中にはビートルズやボブディランといったポップ... Read More

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いしゃ先生から感じ取れること

「いしゃ先生」を一言でいえば「かなり勉強になる映画」だと思います。ストーリー自体は第2次世界大戦後のまだ荒廃した日本を背景に、精一杯復興に励む社会の中、山形県にある無医村で、地域医療に全力を尽くした尽力した女医・志田周子さんの半生を描いているものです。志田周子さん自体が実在する女医であったこととから今と違ったその当時のリアルな医療現場や苦しみ、社会の状況、やるせなさなどがそのまま感じとれます。 私自身ももちろん戦後生まれなので昭和初期、戦前戦後の日本社会の状況や医療状況なんて知る由も無かったわけですので「... Read More

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リピート

木曜の夜に放映されていたドラマの原作本となります。比較的分厚い本になるので、それなりに読みごたえがあります。ドラマとは違い、毛利君が主人公となります。彼はフリーターではなく大学生という設定です。謎の電話もスマホではなく、彼の自宅にある固定電話にかかってきます。電話は現在の時代を反映させたアレンジだとは思いますが、主人公を変えたのはどうしてなのかわかりません。ドラマを見ている女性が感情移入しやすいからでしょうか。 現在数回ほどドラマを見ましたが、原作と違っている箇所がかなりあります。登場するはずの人物がしな... Read More

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ボーン・アイデンティティー

私はスパイや諜報機関の工作員をなどをテーマにした映画もけっこう好きです。 有名なところでは「007」や「ミッションインポッシブル」があります。 その中でも私が好きなのはジェイソン・ボーンのシリーズです。 今回はシリーズ第1作目の「ボーン・アイデンティティー」を紹介したいと思います。 主人公のジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は暗殺任務に失敗して海に転落してしまい記憶喪失になったCIAの暗殺者です。 海に転落した後、奇跡的に漁船に助けられたボーン。 自分が何者かわからず、自分の体に埋め込まれていた発信機... Read More

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「新感染」新しい韓国映画

韓国作成のゾンビ映画です。 仕事人間のソグは、自分の母親に娘のスアンの世話を任せっきりにして忙しく日々を過ごしていた。事業参観にも行かず、娘が誕生日プレゼントになにが欲しいかもわからないソグ。そんなソグにスアンが誕生日プレゼントとしてねだったのは、別居中の母親(ソグの妻)に会いにプサンに行く事だった。 「仕事が…」とプサンに行く事を渋ったソグだったが、結局スアンへの罪悪感から早朝の新幹線に乗ってスアンとプサンに行く事を決める。 そして、新幹線に乗り込む直前。街中や駅がサイレンや行き交う警察車両で騒がしい事... Read More

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平岩弓枝先生が描く、あの有名作品「西遊記」

平岩弓枝先生の「西遊記」です。 先生ならではの美しい言葉遣いで、優しさ溢れる独自の物語が展開されます。 基本的な筋は、有名な西遊記と変わらないようです。 私は原典をよく知りませんが、帝の命令で僧侶の玄奘が、ありがたいお経を求めて天竺へ旅をする、という。 お供はやはり、悟空に猪八戒、悟浄、それに白馬。 物語は三蔵(玄奘)が都を出発する前から始まり、仏弟子達との出会いを丁寧に書いていきます。 ここに描かれる悟空は、ヤンチャな子供のよう。天界で暴れたのも、天の役人の嫌がらせが原因だったけれど、世間知らずな彼は、... Read More

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道尾秀介『向日葵の咲かない夏』

道尾秀介さんが2005年に出した小説『向日葵の咲かない夏』。 この作品は、第六回本格ミステリ大賞の候補作です。(ちなみにその時の大賞は東野圭吾さん『容疑者Xの献身』です) あらすじとしては、主人公の小学生ミチオが、欠席したクラスメイトのSくんの家を尋ねると、S君が死んでいた…でも担任の先生と再びSくんの家に行ったとき、S君の死体はそこにはなくなっており、ミチオの前に「蜘蛛」に姿を変えたS君が現れ、ことの真相を追っていく、というものです。 最近、巧妙なトリックを用いて描かれた、実写化不可能といわれていたよう... Read More