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いしゃ先生から感じ取れること
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いしゃ先生から感じ取れること

「いしゃ先生」を一言でいえば「かなり勉強になる映画」だと思います。ストーリー自体は第2次世界大戦後のまだ荒廃した日本を背景に、精一杯復興に励む社会の中、山形県にある無医村で、地域医療に全力を尽くした尽力した女医・志田周子さんの半生を描いているものです。志田周子さん自体が実在する女医であったこととから今と違ったその当時のリアルな医療現場や苦しみ、社会の状況、やるせなさなどがそのまま感じとれます。

私自身ももちろん戦後生まれなので昭和初期、戦前戦後の日本社会の状況や医療状況なんて知る由も無かったわけですので「こんな感じだったのか」と自分をそのストーリーの中の人物に置き換えてしまうほど見入ってしまいました。「自分だったらどうするだろう」「こんな状況で何ができるだろう」「どう思うのだろう」という感情を持ちながら見ることによって途中涙が止まらなくなっまった場面もありました。

そもそも医者に診てもらうという文化自体がほぼ無かった当時の中で「お札を貼って治るよう祈る」ということをせず、全ての人が平等に医療を受けられる状況を作ろうと一生懸命になった志田周子さんの生き方は人として尊敬します。

ただ、「女医」だと言うだけで、かなり酷い仕打ちを受け無碍な扱いをされるところを見ると「男尊女卑」の激しかった当時に怒りを覚え、どことなく現代にも似たような状況が残っているかな、と考えさせられました。

映画全体の出来栄えに関してをあれこれ言えば、正直「もう少し欲しかった」と感じる部分も多くありましたが、地域医療に命をかけ、生涯を捧げた志田周子という人物を1人でも多くの人々に広めようとした情熱を強く感じる作品でした。

時間を忘れて一気に見てしまう映画で、近代映画では数少ない「学べる」というストーリーだと思います。