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平岩弓枝先生が描く、あの有名作品「西遊記」
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平岩弓枝先生が描く、あの有名作品「西遊記」

平岩弓枝先生の「西遊記」です。

先生ならではの美しい言葉遣いで、優しさ溢れる独自の物語が展開されます。

基本的な筋は、有名な西遊記と変わらないようです。

私は原典をよく知りませんが、帝の命令で僧侶の玄奘が、ありがたいお経を求めて天竺へ旅をする、という。

お供はやはり、悟空に猪八戒、悟浄、それに白馬。

物語は三蔵(玄奘)が都を出発する前から始まり、仏弟子達との出会いを丁寧に書いていきます。

ここに描かれる悟空は、ヤンチャな子供のよう。天界で暴れたのも、天の役人の嫌がらせが原因だったけれど、世間知らずな彼は、それに乗せられてしまった。

頑固で意思が強くて、最初は三蔵を師だと認めることが出来ません。

でも一度心を開くと、命懸けで師を守るし、どこまでもついていく。

淋しがり屋でもあります。

猪八戒は本当に嫌なヤツで、食いしん坊で言い訳ばかり。

悟空とは正反対で、世の中の裏を上手く泳いでいます。

でも旅を通じて仲間に影響され、いつからか勇敢で仲間思いに。

悟浄は真面目だけど不器用で、損ばかりしていて。

でも、彼の存在も、旅の一行に無くてはならないもの。

いざという時は、体を張る勇気もあります。

そして、リーダーの三蔵。

親を知らない子として育ち、優しさと慈愛、思慮深さと勇気を持った立派な人物です。

でも最初は悟空と上手くやれず、自信を無くしたり、弟子を信じ切れず後悔したことも。

師匠も弟子も、ともに力を合わせて危機を乗り越えて、成長していきます。

それぞれの長所が時に短所になるし、無い部分を補い合える。

彼らの活躍を、天界の神々と同じように暖かく見守りたくなります。