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日日是好日 -「お茶」が教えてくれた15のしあわせー
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日日是好日 -「お茶」が教えてくれた15のしあわせー

私は「お茶」「茶道」のことはまったく知らない素人ですが、肩肘張らずに気軽に読めました。飾りすぎないやさしい言葉とテンポで語られる、著者と茶道のエピソードがすっと入ってきます。

この本は、茶道を通じて、「今すぐにはわからないことがある。でも、長い人生のいつかの瞬間に、わかることがある。だから、長い目で見て、焦らず今できることに集中して生きていくことが大切」ということを教えてくれます。

過ぎてしまったことや、先の見通せない将来を考えてくよくよ悩んでしまいがちな私には、とても心強いメッセージでした。

この本のもうひとつのいいところは、著者ご本人曰く、著者は決して才能のある突出した茶人ではないというところです。なんとなくずっと続けてきたけれど、何度も間違えたり、すぐには作法が覚えられなかったり、才能のある若い人を見てもうやめようといじけてしまうことがあったり…。でも、才能がなくても、何年も何十年も続けていくことでわかってくるものがあって、それがその人の背骨となり、芯となって人生を支え続けてくれることがあるのだと伝わってきました。それは、平凡な私にとって大きな励みです。とにかく他人より優れていることが一番の価値だとされる世の中で、たとえ人より優れていなくても、「やり続ける価値」というのは存在するんだと、少し安心しました。

漠然とした不安を抱えた人や、がんばりすぎて疲れてしまった人、他人と自分を比べて焦っている人などに読んでほしい本だと思います。ちょっと手を止めて、深呼吸するような気持ちで読んでみてはいかがでしょうか。